Djangoのインストール
補足: Chromebookを使っている方は、このチャプターは飛ばして、 Chromebook Setup の説明に従ってセットアップしてください。
補足:インストールのチャプターで既にインストール済みの方は、このチャプターは飛ばして次に進みましょう。
このチャプターの一部はGeek Girls Carrots (https://github.com/ggcarrots/django-carrots) のチュートリアルに基づいています。
このチャプターの一部はCreative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International License のライセンスによるdjango-marcador tutorialに基づいています. このdjango-marcador tutorialはMarkus Zapke-Gründemann らが著作権を保有しています。
仮想環境
Django をインストールする前に、あなたのコーディング環境を、きれいにしておく便利な道具をインストールしてもらいます。 このステップをとばすこともできますが、しかし、このステップをとばすことは全くお勧めしません。 可能な限りベストなセットアップで始めることは将来のたくさんのトラブルからあなたを救うはずですから!
さあ、仮想環境(virtual environment )(virtualenvとも呼ばれています)を作成してみましょう。 仮想環境(virtual environment)ではプロジェクト単位であなたのPython/Djangoのセットアップを他から隔離します。 これは、あなたがひとつのウェブサイトにおこなったどんな変更も、あなたが開発している他のサイトに影響を及ぼさないということです。 便利でしょ?
あなたがしなければならないのは、あなたが仮想環境(virtual environment)
を作成したいディレクトリを見つけることです(たとえばホームディレクトリなどです)。 Windowsでは、ホームディレクトリは、C:\Users\Name
と書かれているかもしれません (Name
はあなたのログインネームです)。
補足: Windowsの方は、ディレクトリ名に特殊文字やアクセント記号を含まないよう気をつけてください。もし、ユーザー名が特殊文字を含む場合は、
C:\djangogirls
のようなディレクトリを作成してください。
このチュートリアルのために、ホームディレクトリに新しいディレクトリdjangogirls
を作成します。
command-line
$ mkdir djangogirls
$ cd djangogirls
myvenv
という仮想環境(virtual environment)を作成します。一般的なコマンドは以下のようになります:
command-line
$ python3 -m venv myvenv
新しいvirtualenv
を作成するために、コマンドプロンプトを開き(コマンドプロンプトについては何章か前にお話ししましたね。覚えてますか?)、python -m venv myvenv
を実行して下さい。たとえばこのように入力します:
command-line
C:\Users\Name\djangogirls> python -m venv myvenv
myvenv
というところが、あなたのvirtualenv(仮想環境)
の名前です。 どんな名前でも使うことができますが、必ず小文字で表記し、スペース・アクセント記号・特殊文字は入れないでください。 短い名前にしておくのもいいアイデアですーあなたはこの名前を何度も参照しますから!
LinuxやmacOSでvirtualenv
を作るときは、python3 -m venv myvenv
と実行するだけです。 たとえばこんな感じです:
command-line
$ python3 -m venv myvenv
myvenv
は、あなたの 仮想環境(virtualenvironment)
の名前です。 どんな名前でも使うことができますが、必ず小文字で表記し、スペースは入れないでください。 短い名前にしておくのもいいアイデアですーあなたはこの名前を何度も参照しますから!
補足:DebianやUbuntuのバージョンによっては、以下のエラーが出ることがあります。
command-line
The virtual environment was not created successfully because ensurepip is not available. On Debian/Ubuntu systems, you need to install the python3-venv package using the following command. apt install python3-venv You may need to use sudo with that command. After installing the python3-venv package, recreate your virtual environment.
この場合、エラー内の指示にしたがって、
python3-venv
のパッケージをインストールしましょう。command-line
$ sudo apt install python3-venv
補足:DebianやUbuntuのバージョンによっては、この仮想環境を実行すると、次のようなエラーがでます。
command-line
Error: Command '['/home/eddie/Slask/tmp/venv/bin/python3', '-Im', 'ensurepip', '--upgrade', '--default-pip']' returned non-zero exit status 1
このエラーを回避するために、代わりに
virtualenv
コマンドを使います。command-line
$ sudo apt install python-virtualenv $ virtualenv --python=python3.6 myvenv
補足:もし以下のようなエラーがでたら、
command-line
E: Unable to locate package python3-venv
代わりに次のコマンドを実行してください。
command-line
sudo apt install python3.6-venv
仮想環境の操作
上に示したコマンドは仮想環境(基本的には一連のディレクトリとファイル)を含むmyvenv
という名前(あるいはあなたが選んだ名前)のディレクトリを生成します。次に我々がしたいのは、仮想環境を起動することです。
実行して、仮想環境を起動します。
command-line
C:\Users\Name\djangogirls > myvenv\Scripts\activate
補足:Windows 10では、
execution of scripts is disabled on this system
というエラーがWindows PowerShellに出ることがあります。 その場合は、Windows PowerShellを「管理者として開く」で、管理者権限で新しくウィンドウを開いてください。 そして、仮想環境を起動する前に、以下のコマンドを入力してください。command-line
C:\WINDOWS\system32> Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned Execution Policy Change The execution policy helps protect you from scripts that you do not trust. Changing the execution policy might expose you to the security risks described in the about_Execution_Policies help topic at http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170. Do you want to change the execution policy? [Y] Yes [A] Yes to All [N] No [L] No to All [S] Suspend [?] Help (default is "N"): A
補足: 人気のあるエディタであるVS Codeを使っている方は、VS CodeはWindows Powershellベースの統合ターミナルが一緒になっているので、統合ターミナルを使う場合、仮想環境を有効にするために下記のコマンドを実行してください:
$ . myvenv\Scripts\activate.ps1
エディタのウィンドウとコマンドラインのウィンドウを行き来する必要がなくなるのが利点です。
コンソールでプロンプトの行頭に (myvenv)
が付いたら、仮想環境(virtualenv)
を起動しています。
仮想環境の中で作業しているとき、python
コマンドは自動的に正しいバージョンのPythonを参照するので、python3
コマンドの代わりに python
コマンドを使うことができます。
OK、これで依存関係の準備はすべて整いました。いよいよDjangoのインストールです!
Djangoのインストール
今 virtualenv
を起動したので、Djangoをインストールすることができます。
その前に、最新バージョンの pip
がインストールされていることを確認すべきです。pipはDjangoのインストールに使うソフトウェアです。
command-line
(myvenv) ~$ python -m pip install --upgrade pip
requirementsファイルによってパッケージをインストールする
requirementsファイルは pip install
でインストールする依存関係の一覧が記載されているファイルです:
インストールしたエディタを使って、最初に requirements.txt
ファイルを djangogirls/
フォルダの中に作ります。 エディタで新しいファイルを開いて、djangogirls/
フォルダ内に requirements.txt
という名前で保存してください。 ディレクトリはこんな感じになっているはずです:
djangogirls
├── myvenv
│ └── ...
└───requirements.txt
djangogirls/requirements.txt
ファイル中に以下のテキストを追加します:
djangogirls/requirements.txt
Django~=5.1.2
そして、pip install -r requirements.txt
を実行してDjangoをインストールします。
command-line
(myvenv) ~$ pip install -r requirements.txt
Collecting Django~=5.1.2 (from -r requirements.txt (line 1))
Downloading Django-5.1.2-py3-none-any.whl (7.1MB)
Installing collected packages: Django
Successfully installed Django-5.1.2
Windowsでpipを実行してエラーが起きた場合は、あなたのプロジェクトのパス名がスペースかアクセント記号か特殊文字を含んでいないか確認して下さい (例
C:\Users\User Name\djangogirls
)。 もし含んでいる場合は、スペース・アクセント記号・特殊文字を含まない別の場所(C:\djangogirls
をオススメします)でディレクトリを作成することを検討してみてください。 新しいディレクトリに新しい仮想環境を作成してから、古いディレクトリを削除して、上記のコマンドを試してください。 (仮想環境には絶対パスが使われているので、仮想環境のディレクトリを移動させてもうまくいきません。)
以上です!あなたは(ついに)Djangoアプリケーションを作成する準備が整いました!